2011年2月の法律用語集 専門的な用語にお困りではないですか?

法律用語集

法律用語集カテゴリー

arrow弁護士特約(弁護士費用特約) arrow強制保険
arrow任意保険 arrow後遺症等級認定
arrow損害賠償 arrow示談
arrow和解
 
 

弁護士特約(弁護士費用特約)

自動車保険とは「自分が加害者」となった時に、被害者から請求の有った損害賠償金を保険会社が代わって支払ってくれるもの。
交通事故で「被害者」となった際、もしくはお互いに過失がある場合の被害部分についての交渉は、保険会社は行うことができない。
このような場合、交渉は被害者自身で行わねばならず、示談交渉や裁判をしようとして弁護士に依頼すれば、その費用は全額自分で負担する必要が有る。
弁護士特約に入っていると、上記のような場合でも弁護士を雇う費用を補償してもらうことができる。
補償してもらえる金額などは、保険会社によって異なり、更に自分の身内に対しての損害賠償事故や法令違反(酒酔い・無免許など)については補償対象外となる。

 
 

強制保険

強制保険とは、加入が法令により義務付けられている保険のことをいう。
例として自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)、労働者災害補償保険(労災保険)、国民健康保険、介護保険などがある。
今回は交通事故に焦点をあて、自賠責保険について紹介する。
強制保険(自賠責保険)とは、自動車(農耕用の小型特殊自動車は除く)の使用者に対して加入が義務付けられている保険のこと。
万一の事故の際、被害者や遺族に対して、最低限の賠償金を確保するための制度。
これに加入していない場合、路上での車両運行は事実上認められず、違反者には刑事罰が科せられる。

 
 

任意保険

自賠責保険が強制的に加入することを義務付けられているものに対して、任意保険(任意自動車保険)は任意で加入するものである。
重大な事故の際は、自賠責保険では補償能力が不足する為、強制保険以外に任意保険にも加入しておくことが推奨される。

 
 

後遺症等級認定

交通事故によって負ってしまった後遺症・後遺障害の程度について、自賠責保険の保険金支給基準とするために「後遺症別等級」が定められ、重要な基準とされている。
被害者が損害賠償を請求できる逸失利益や慰謝料の金額は、後遺症がどの等級に認定されるかによって大きく影響をうける。
治療を続けてもそれ以上症状の改善が望めない状態を、症状固定と言う。残った障害の程度が一定の条件以上であれば、後遺障害に認定される。
この等級は1級から14級まであり、1級が一番重く、14級が一番軽い。

 
 

損害賠償

違法な行為により損害を受けた者(将来受けるはずだった利益を失った場合を含む)に対して、その原因を作った者が損害の埋め合わせをすること。
埋め合わせとしての金銭や物品そのものを指すこともある。
財産的損害、精神的損害ともに因果関係があれば請求でき、積極的損害、消極的損害ともに賠償の対象となる。
なお、精神的な損害に対する賠償については、「慰謝料」と言われる。
適法な行為による損害の埋め合わせをする「損失補償」とは区別される。

 
 

示談

裁判を行わず、加害者・被害者間で損害賠償責任についてや、その賠償額や支払い方法等について、話し合いで、民事的紛争を解決すること。
一度示談書を作成、取交し、賠償額を決めれば、被害者はそれ以上の損害について加害者へ請求出来なくなり、加害者はその責任を免れるのが原則である。
その為、かえって被害者が不利になる場合もある為、示談には慎重に取り組む必要がある。
(示談締結後に重大な後遺症が発覚したり、示談金額が非常に低額で、著しく正義に反すると考えられる場合などについては、示談が無効(全部または一部)とされた事例もある。)

 
 

和解

当事者間の法律関係の争いについて、当事者が互いに譲歩し、争いを止めることで合意をすること。
大きく分けて、私法上の和解と裁判上の和解に分かれる。
■私法上の和解
裁判外の和解とも言われる。
和解契約が成立するためには、以下の要件を満たすことが必要である(民法695条)。
・当事者間に争いが存在すること
・当事者が互いに譲歩すること
・争いを解決する合意をすること
■裁判上の和解
裁判所が関与する和解のこと。
裁判上の和解が成立した場合は、和解の内容が和解調書に記載され、その記載内容は確定判決と同じ効力を持つ(民事訴訟法267条)。

 

バックナンバー